ロジカル・パーティション (LPAR) - 概要
ロジカル・パーティション (LPAR) の目的は、単一の管理対象システムを パーティション と呼ばれる独立した複数のシステムに分割できる機能をユーザーに提供することにあります。ロジカル・パーティションは、ユーザー定義のシステム・リソースの分割部分です。ロジカル・パーティションがアクティブである時に持つことができるプロセッサー、メモリー、および入出力の数量は、ユーザーが決定します。各パーティションにはオペレーティング・システムをインストールし、それぞれを別個の物理システムとして使用できます。
ロジカル・パーティションの利点
パーティショニングにより、複数の作業負荷をサーバーで展開する際により大きな柔軟性が得られるので、より良好な管理を行い、可用性を拡大して、リソースをより効率的に使用できます。ロジカル・パーティションのいくつかの特定の利点として、以下のものがあります:
- サーバーの統合: パーティションに分割できる十分な処理機能を有するサーバーでは、そのサーバーをいくつか別個のより小さいシステムに論理的に細分化することによって、サーバー統合の要件に対応することができます。この方法では、アプリケーションの分離の要件を統合環境で満たすことが可能であるため、フロア・スペースの削減、単一ポイントの管理、および作業負荷の変更にともなうより容易なリソースの再配分という追加の利点が得られます。
- 実動環境とテスト環境のマージ: パーティショニングにより実動システムとテスト・システムに別個のパーティションの割り当てができるので、追加のハードウェアおよびソフトウェアを購入する必要がなくなります。テストが完了すれば、そのテスト・パーティションに割り当てられていたリソースを実動パーティションかまたはその他必要な場所に戻すことができます。新規プロジェクトを開発する場合は、それらが最終的に配置されるものと同じハードウェアでビルドし、テストできます。
- 同じオペレーティング・システムの複数バージョンの統合: 単一システムにオペレーティング・システムの種々なバージョンをインストールして、複数のアプリケーション要件に対応できます。さらに、実動環境のアップグレードに先立って、オペレーティング・システムの新規バージョンのもとでアプリケーションをテストするパーティションを作成できます。この機能の場合は、別個のサーバーとするのではなく、最小セットのリソースを一時的に使用して、テストが実行される新規パーティションを作成できます。パーティションが必要でなくなった時には、そのリソースを他のパーティションに戻して組み込むことができます。
- 異なるタイムゾーンの設定を必要とするアプリケーションの統合: パーティショニングにより、複数の地域の作業負荷を単一サーバーで統合できます。異なる時刻および日付の設定を使用するだけでなく、異なる作業負荷を異なるパーティションで、異なるオペレーティング・システムを使用して実行できます。例えば、サンフランシスコおよびニューヨークを基準にした操作のための作業負荷は、単一サーバー上の別のパーティションで実行できます。ニューヨークの操作に対する夕方のバッチ作業負荷、保守、またはアップグレードは、サンフランシスコの操作のそれらの処理には影響しません。